大いなる無駄

好奇心のおもむくまま、たゆたう日々を。

神聖なる一族24人の娘たち

秋。

文化の季節です。

本日は、定期的にチェックしているミニシアターのHPで、新しいロシア映画の情報を掴み、観に行ってきました。

 

「神聖なる一族24人の娘たち」2012/ロシア

 監督:アレクセイ・フェドルチェンコf:id:chaikafeb14:20161107214819j:image

 

舞台は、モスクワから東へ600kmに位置するマリ•エル共和国。独自の文化と言語を保ってきたマリ人の名前が"О"から始まる女性24人に焦点を当てた不思議な映画でした。

 

キャッチコピーにはタルコフスキーソクーロフ、ゲルマンに次ぐ新たなる鬼才とあります。

三者とも私には難しく、語れるほど解せず、しかし映像は確実に脳裏に残させる巨匠たちで、確かに本作もなかなかに容易くはありませんでした。

ただ、大きく違うのは妙にポップであること。

映像ひとつひとつが雑誌の1ページのようにスタイリッシュでかわいいです。

あ、このミトンかわいい!とか、その刺繍いいな!とか、花冠で佇む姿とかもう壁にポスターにして飾りたいよ!っていう乙女心をいちいちくすぐるものでした。

内容としては、とりとめなく24人の女性の暮らしぶりが描かれているけど、往々にして恋をしているので性がからんでいます。

生と性はひとつなぎで、呼吸するように当たり前のようにそこにあるもの、ということを証明するように欲求に対して素直でした。

圧倒的な自然を前にあまりにも感覚的本能的な彼女たちの姿と、ロシア民話の要素を織り交ぜた不思議な雰囲気は、なんとなく懐かしく感じました。

子供のころ読んだ絵本の世界のような、森の中の魔法の物語という感じです。

ラストシーンにああ、やられたと思いました。

世界に、平和を!

 

女性が笑顔でいられる世界でありますよう、願ってやみません。

 

http://24musume-movie.net/intro.php